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淡路支部研究会
だれにでもできる禁煙治療
2008年9月11日
石川県立中央病院 呼吸器内科・禁煙外来
西 耕一先生講演
はじめに : 喫煙は病気、喫煙者は患者さん
タバコは従来嗜好品とされてきましたが、タバコの主成分のニコチンに、違法な薬物(ヘロインやコカインなど)に匹敵する依存性があることから、欧米では、「喫煙習慣の本質はニコチン依存症」であり、「ニコチン依存症は再発しやすいが、繰り返し治療することにより完治しうる慢性疾患である」ととらえられています。
また、わが国においても、9学会合同禁煙ガイドラインにおいて、「喫煙は喫煙病(依存症+喫煙関連疾患)という全身疾患」であり、「喫煙者は積極的禁煙治療を必要とする患者」と定義されています。すなわち、喫煙はニコチン依存症という病気であり、喫煙者はニコチン依存症の患者さんといえるのです。
診内研より427 食物アレルギーに関する最近の話題
食物アレルギーに関する最近の話題
2008年7月19日
西宮市・はらだ皮膚科クリニック
原田 晋 先生講演
はじめに
近年特に、食物アレルギー領域における興味深いパターンをきたす疾患に注目が集まっており、その代表格として食物依存性運動誘発アナフィラキシー(以下FDEIA)および口腔アレルギー症候群(以下OAS)が挙げられる。本編では、この両疾患に関する最近の話題および食物アレルギー発症時のエピペンRの使用法に関して論じていくこととする。
診内研より428 日常診療に役立てる「超診」の実際
日常診療に役立てる「超診」の実際
2008年9月27日
秋田市・城東整形外科診療部長
皆川 洋至 先生講演
はじめに
単純X線写真は、整形外科分野の画像診断で第一選択として用いられている。しかし、画像情報は立体を平面に押しつぶした2次元情報、いわば「影絵」であるため、奥行き、さらに重なった部分の観察には読影力を要する。
読影力の個人差を小さくし、さらに多くの情報を得るイメージモダリティとして、CT、MRIがある。CTは骨の3次元の位置情報から任意断面の再構築画像、サーフェスレンダリングによる3次元再構築画像を提供してくれる。一方、MRIは骨以外の運動器、すなわち軟骨、筋、腱、靭帯、神経、血管の任意断面を描出してくれる。しかし、いずれも機器、検査料ともに高額で、しかも被曝や撮像時間が長いという欠点がある。したがって手軽に繰り返し検査はできず、当然ながらその適応は限られる。
ここ数年、超音波画像が単純X線写真、CT、MRIを凌駕するイメージモダリティとして注目されている。簡単に持ち運びでき(可搬性)、被曝なく(安全性)、動的観察ができ(リアルタイム性)、血流情報が得られる長所に加え、近年の著しい技術革新はCT、MRIを超える空間分解能の画像描出を可能にした。
特別研究会
新型インフルエンザ発生時における医療体制について
(講演詳報-文責:協会研究部)
2008年9月13日
国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長
西村 秀一先生講演
(文責:協会研究部)
新型インフルエンザとは
新型インフルエンザの流行が話題になっていますが(今までに知られているA型、B型、C型の他、D型もあるかと思います)、A型の中でたまたま変わった亜型が出て大流行すると、新型インフルエンザになります。われわれが経験したのは、1918年のスペインインフルエンザ(H1N1)、1957年のアジアインフルエンザ(H2N2)、および1968年の香港インフルエンザ(H3N2)で、これ以外が来たときに新型という話になります。その候補としては、H4、H5、H6、H7、H9などがあります。どれが来るか現時点では予測できません。
こういう亜型は、ほぼ全て水鳥の世界に存在しています。その水鳥からの感染形態は、口から入って、腸で増えた後、糞便に出て、それをまた別の水鳥が飲み込むという連鎖です。たまたま感染している水鳥の糞を介して鶏が感染し、鶏の中でウイルスが変異して病原性を高めると、養鶏場の鶏がバタバタ死ぬということがあるわけです。こういう糞口感染が鶏の中の流行形態です。その他にも、哺乳類、馬、アザラシ、犬や猫への感染もあります。H5に関しては、ヒト感染での重症例があり、急速に起こるARDSが認められています。
診内研より426 一般内科医が実践する更年期医療
一般内科医が実践する更年期医療
2008年6月14日
医療法人社団慶進会慶宮医院
宮地 清光先生講演
はじめに
45歳から60歳の更年期女性は2000万人で、その25%、500万人は日常生活に障害をきたす更年期障害患者である。内科医は更年期障害患者さんを最初に診察する可能性50%程度で、最も頻度が高い。しかし内科医のほとんどが更年期に対する関心がなく、知識に乏しいのが現状である。内科医はもちろん、婦人科医でさえ、乳がん、子宮体がん、血栓症などのリスクを心配して、更年期女性の1.5%しかホルモン補充療法(hormone replacement therapy,HRT) は実施されていない。本院はリウマチ膠原病を専門としているが、更年期関節症状を早期関節リウマチ(RA)と見誤った経験から、更年期症状を的確に捉える必要性を感じ6年経過した。HRTの効果と代表的な2症例を報告する。